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社会保険労務士法人 礎

  社会保険労務士法人礎のブログ

Cantaloupe Island

神奈川県 鎌倉市

早いもので、あと1週間で2月も終わる。
家族で話をしていたのだが、今年は雪かきをしなければならないほどの降雪は無かった。
去年の今頃は大雪に見舞われたのを思い出す。
子供の高校受験だったのだが、1次試験の発表日に大雪が降った。
自宅の最寄駅の電車は止まってしまった。
雪が原因の電車事故も発生している。
こんなハイテクな時代に、ネットでの発表は行わないし、勿論電話での発表の問い合わせも不可だ。
しかも、2次試験の時間割は発表日に学校で配布するとのこと。
つまり、2次試験を受けたければ掲示板を見に行かないといけない。
田舎の辛いところで、最寄の駅が機能していないので、電車が動いている駅まで歩くとなると通常でも1時間弱かかる。
外に出るが、膝までのラッセルとなり少し歩くだけで靴だけでなくズボンまでびしょ濡れになってしまう。
自宅に戻ってタクシー会社に電話するが、どこも「今日は無理です。」・・・・当たり前か・・・・。
こんな日に合格発表に来いというのは、あまりにも非常識だ。
学校に電話してみたが、「特に変更はありません。指定の掲示板で確認していただくしかありません。」・・・・何人にも答えたのだろうか台詞にような流暢さだ。
残る道はただ一つ・・・・車で電車が動いている駅まで行くしかない。
近所の皆さんが雪かきをする中お詫びをして、雪だるまのような車の雪をおろすのだが・・・これが重い。
おろした雪が道に積もってしまう。
いざ車のエンジンをかけてスタートするが、雪の壁で動かなくなってしまう。
近所の皆さんが、見かねて車の行く先をスコップで雪かきをしてくださった。
なんとか大通りに出させてもらったのだが、「早く行ってらっしゃい!」と手を振ってくださる・・・・なんていい人々なんだろう。
「ありがとうございます。」と頭を下げて、電車が動いている駅まで車を走らせるが、普段は20分くらいなのだが1時間ほどかかった。
電車に乗るが、ゆっくりゆっくりと進む。
迂回しながらもなんとか2時間ほどかかって、学校に到着した。
そして、2次試験の時間割表は、掲示板の前の机の上に「ご自由にお取りください」と言わんばかりに置いてあった。
風で飛ばないように、文鎮の下に大量の時間割が置いてある。
やっと家にたどり着いて、長い長い一日が終わった。
受験生は試験だけではなくて、合格発表も試練なのかと学んだ1日だった。
きっと我が家では、大雪のたびに思い出す1日となるのだろう。