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社会保険労務士法人 礎

  社会保険労務士法人礎のブログ

Get Happy

自由過ぎる二人組

先日、社員旅行で大阪に行ってきた。社員の一人が大阪出身で、しかも実家が焼肉店を営んでいる。私含めて7人で新幹線に乗ってのツアーとなった。焼肉店は噂に違わぬ美味しさで、みんなで楽しい時を過ごした。

その後、私はホテルの近くでバーを探した。自分のルーティンというほどでもないのだが、最後はバーでウイスキーを飲みたくなる。

歩いて探すがなかなか見つからない。こんな時、若い人たちスマホで調べるのだろうが、スマホなんかに誘導されたくないと変な意地が出てきて歩き続けた。

あった。

2Fに上がるとバーがあると、手作り看板が言っている。迷う理由もなく階段を登る。客は誰もいない。大好きなアイラ島ウイスキーが見えたのでロックでもらう。この時間がいい。

しばらくすると、外国人二人組が酔っ払って入ってきた。入るなり、「Art?Art?」と言ってくるが、よく聞き取れない。片手に美術の本を持っていて、その本をこちらに差し出してきた。アートのことか・・・「Art! Yes,I love art!」と言うと、日本語で、「英語、どこで習った?」と訊いてくる。なんだ、日本語喋れるじゃないかと胸をなで下ろすと、私を挟んで両側に座り出した。一人しかいないバーのカウンターで、なんで??一人で静かに飲んでいたのに、賑やかな二人組が大きな声で喋りだす。

私の左側に座ったのはアメリカのシアトル出身で、IT関係の日本企業で働いているとのこと。右側に座った方はウェールズから来ていて、絵を描いているらしい。大阪のどこかでグループ展のようなものをしていると言う。この二人がどういう関係なのかが謎になるのだが、それを尋ねるスキがない。左のアメリカ人がひっきりなしに話してくるからだ。

左側を向きながら話していると、「シアトルには有名人がいない」と言い出すので、「ジミ・ヘンドリックスがいるじゃないか!!」というと、今度は右側のウェールズが、「ジミ・ヘンドリックスは最高だ。」と言い出す。

私は、今度は右を向いて、「なんでジミ・ヘンドリックスがいいんだ?イギリスはブリテッシュロックだろう。俺はレッドツェッペリンが好きだ。」と言うと、そのウェールズ人は、「俺もレッドツェッペリンが大好きだ。」とハイタッチを求められ、バーのマスターにレッドツェッペリンカシミールをかけてくれ!」と頼みだす。

そうすると、今度は左側のシアトルの方が、「俺は最近すごくいい音楽に出会った。」と言い出し、スマホYou Tubeに繋ぎその音楽を流しだす。レッドツェッペリンカシミールに混ざって、全く嗜好の違うオペラのような音楽が左側のスマホから流れ出す。

もうめちゃくちゃで首を右に左に向けながら、静かにカウンターでウイスキーを飲むという感じではなくなってきた。

そんな調子で二人の酔っ払いの外国人に挟まれて楽しい時間が過ぎていった。

遂には、左のシアトルの方はi padを出して、奥さんとテレビ通話を始めだす始末。まあ、自由だわ、この人たち・・・

最後は、二人のインスタをフォローさせられて店を出た・・・・笑