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社会保険労務士法人 礎

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アリとキリギリス

庭のバラが咲かない・・・正確に言うとちょぼちょぼと咲くだけ。この時期を楽しみに、寒い冬に傷だらけになりながら枝を剪定したり、腰を痛めながらも鉢の土を替えたりと、イソップ童話「アリとキリギリス」のアリのように働いてきた。しかし、その報いを受けることなくこの季節が終わろうとしている。「悔しい」はすでに通り越し、何故だろうか?と言う思いになっている。もう、悟りの領域に入ってきたのかもしれない。

しかし、妻はちょぼちょぼと咲くバラの花を摘んでいる。当然、寒い冬には何もしないので、私の感じる悔しさや無念さを感じることもなく、チョキチョキとやっている。この時期にだけ登場する妻は、むしろ楽しそうに花を摘んでいる。そういえば、庭のバラは妻の趣味のものばかりになっているが、花を買うのは妻で、肥料を買うのは私という、なんとも理不尽な慣習が出来上がってきている。

イソップ童話の「アリとキリギリス」は日本ではアリが主人公であり、善なる者として語られる。しかし、この話、キリギリスを主役として語られる国もあるそうだ。一度しかない人生を思いっきり謳歌したキリギリスに対し、ただただ働くだけのつまらないアリということらしい。

そして妻は言う。「私は、このバラが咲く季節を謳歌している。」と。うん、やっぱりなんかおかしい・・・