エストニア タリン
我が家の猫たちが去勢手術をして来た。首にエリザベスカラーという透明なプラスチック製の襟巻きの様なものをつけている。傷口を舐めない様にするためのものらしい。
戻って来たその日、猫たちが歩くとそのエリザベスカラーがゴチンゴチンぶつかって随分と不自由そうに歩く。猫はヒゲで自分が通過できる幅を測るというが、ヒゲよりも大きいエリザベスカラーが色々なところにぶつかるのでそのたびに首がガクンガクンとなる。最初は少し不憫に感じていたが、エリザベスカラーの内側を指先で掻いてやると気持ちよさそうにする。そして、最近は私の横に来ておねだりをしてくる。なるほど、この不自由さでご主人様のありがたみを感じる様になったか!と首周りを掻いてやる。我が家の中で、子猫たちからの支持率が最低な私にとっては至福の1週間だった。しかし、それも今日までだ。明日、動物病院でこのエリザベスカラーを外されて帰ってくる。そうすると、きっと以前の様に、走り回る部屋の中にある置き物の様に私の頭や膝の上を通過していくに違いない。そして遊び疲れると、妻や息子の横に行ってじゃれるのだろう・・・・エサ代は俺が払ってるんだけど・・・・