京都西区
先日、妻とユーミンのコンサートに行ってきた。
舞台演出が凝っているというのは聞いていたのだが、噂通りすごく良かった。
大学の時に一番聴いていたのだが、懐かしい気分に浸りながら、至高の時間を過ごした。
MCで一番印象的だったのが、ユーミンは、デビュー当時、歌うのが嫌いだったということ。
作曲家を目指していたのだが、周囲の大人たちが「君の曲は君が歌わないと伝わらないよ。」と言われ、人前に出されたそうだ。
パンフレットを見ると、ファーストコンサートは、10曲くらい歌ったのだが、歌うのが嫌で、1曲目から泣き出してしまって、ほとんど歌っていなかったとのこと。
それほど、歌うのが嫌いだったらしい。
いつしか、自分のつくった曲が、世界中の人が知っている・・・そんな曲が作りたいと思うようになったのだが、今、自分の曲を多くの人が知っているという現実のスタートが、ユーミンにとって、大嫌いな歌うということだったらしい。
なんか、ジーンときてしまった。
嫌なことから逃げるのが当たり前の時代になってきているように思う。
就職する時も、「嫌になったら辞めればいい」、結婚するときでさえ、「嫌になったら、帰って来ればいい」という親が増えているという。
乗り越えることも、大切なことだと思う。
乗り越えることからしか見えない景色があるということかもしれない。
でも、きっとこの感覚・・・昭和なんだろうなあ。