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社会保険労務士法人 礎

  社会保険労務士法人礎のブログ

The Kerry Dance

北海道 網走

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シンデレラその2になってしまいますが、それを読み進めていくと新発見がたくさんある・・・というより、初めて読むのだから、なんとなく知っていた話とは違う部分に驚くことばかり。

意地悪な継母の実娘の姉が、王子様の結婚相手を決めるガラスの靴を履こうとするのだが小さ過ぎて入らない。その継母がお妃になれば歩く必要もなくなるからと、つまさきを切り落としてしまう・・・・えー!そんな話なの?そして、実娘の妹の方も、そのガラスの靴は小さすぎる。またまた、継母が登場して、今度はかかとを切り落とすのだ。何だか、なんとなく知っていたシンデレラの物語とはちょっと違う・・・「犬神家の一族」にも負けないくらいの残酷さだ。
そして、12時になると魔法が解けるという有名な話は、その本には書いてない。シンデレラは12時までというのは私のなかの僅かな知識だったが、そんなことが書いていないのにはびっくり。その本によると、王子様のパーティーが終わると、夜、家に帰りいつものように灰の中で寝てしまうだけだ。それが、魔法が解けてしまうという話に変化していったのだろうか・・・。

私が読む本では、実のお母さんが亡くなって、シンデレラ がお墓に植えた木が大きくなり、そこに集まる小鳥や鳩たちが彼女を助けてくれるという話だ。シンデレラ が王子様のパーティーに行きたがるとき継母の無理難題を助けてくれたり、パーティーに出席するための綺麗なドレスを用意してくれたりと、ギリギリのところで彼女 を助けるのが小鳥や小鳩だった。それが魔法になったのか・・・・

特筆すべきは、実母が自分の命を終える間際に「いつでもいい子でいるのよ。そうすれば、お母さんはいつも天国であなたを見ていて、守ってあげるわ。」と言ったことだ。不憫なシンデレラが12時まで魔法にかけられて、見事王子様と結婚するというおめでたい話だと思っていたのだが、そうではない。実はシンデレラ は、実母に守ってもらったのがよくわかった(わかったといっても、私の読んでいる本が正しいのかも分からずに言っているが・・・・)。

そして、一番思わされたのは、この物語は、シンデレラの名前を使い続けるということだ。両親がつけた大切な名前は全く登場しない・・・「灰まみれ」という意味のシンデレラの名前で一貫している。たとえ、灰まみれになっても、母の愛は子供の幸福を願い続けるということなのだろうか。

それにしても、父親は出番がない・・・・