Old Folks

社会保険労務士法人 礎

  社会保険労務士法人礎のブログ

Don’t Blame Me

本末転倒

トップガンマーヴェリック!観てしまった、2回も。1回目は一人で観たのだが、2回目は妻と観に行った。開演時間の20分くらい前にチケットを購入したのだが、ポップコーンコーナーが長蛇の列。どうしようか迷ったのだが、映画館とポップコーンは切り離せない。長蛇の列の最後尾に並ぶことにした。開演時間が迫る中、もう順番が間近に迫っている・・・・やっぱり、ポプコーンを選んだ。つまり、映画よりポップコーンという本末転倒な選択をしているわけだ。

映画館に入ると、既にオープニングの音楽が流れている。席に着いてその大音響が途切れた瞬間・・・・goooという低い轟音が。ええ!もういびき?前の席だろうか・・・始まって数分でいびきが始まった。連れてこられちゃった系の人なのだろうか・・・。シリアスな場面でも、goooと現実に引き戻される音が響き渡る。結局、ほとんどの時間でその音は続いていた。私は2回目だから寛容になれるが、妻はかなり怒っていた。きっと、その人は映画より睡眠だったのだろう。2回目でよかった・・・

Keep It Moving

里帰り期間終了

我が家にいる兄弟猫。正確に言うと、我が家に一匹、息子が住む長野に一匹いるのだが、この1ヶ月間息子のところにいる猫が里帰りしていた。約1ヶ月の間、我が家は賑やかに飛び回る兄弟猫たちに楽しい日々を過ごしていた。そして、遂にお別れの日がやってきた。前日から少し寂しい気持ちになりながら、その日を迎えた。我が家に残った猫はミャーミャーと兄弟を探す様子。なんとも可愛そうだ・・・・。息子に連絡すると、息子のところに戻った猫の方はいつもと同じで楽しげに息子の部屋を駆け回っていると言う。兄弟でもこんなにも違うのか・・・

寂しい同志で仲良くしようぜ!と抱き上げるとすぐに身体をねじらせて降ろせのアピール。部屋の棚の上には妻が買ったチュールが置いてある。我が家の猫はチュールが大好きだ。孤独なおっさんは、早速買収の計画を企んでいる・・・・

You and The Night and The Music

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ロッキー

今月、映画のロッキーシリーズを全て観た。中学生1年生の時、初めて自分でお金を払って観た映画が「ロッキー2」だった。クラスメイトと歌舞伎町の映画館に観に行ったのだが、初めて行った映画館ということで少し大人になった気分と緊張が入り混じっていた。この映画で驚いたのはラストシーン・・・・どこからともなく拍手が沸き起こり、映画館が喝采で包まれた。そんな経験は後にも先にもこの時だけだった。12歳という年齢もあったのだろうが、「ロッキー2」は本当に印象に残る映画だったのを覚えている。順序が逆になるのだが、まもなくして「ロッキー」を映画館に観に行った。「ロッキー2」の華やかさとは対照的に「ロッキー」はハングリーさがあって、個人的には1作目の方が好きだった。「ロッキー2」を観た友人と熱を込めて話したのを思い出す。高校に上がると「ロッキー3」を観た。1、2作目が良すぎて3作目は少し慣れてきてしまったようだ。映画館で観たのはここまでだったのだが、2年くらい前に「クリード 炎の宿敵」が封切られて、これをケーブルテレビで観た。そして、このシリーズを制覇しなくては!という思いに駆り立てられた。昔の思い出が蘇りながら、もう一度シリーズ全てを観たのだが、妻に「また、観てるの?」と笑われる。40年以上前に観たこの映画から映画好きが始まったのか・・・・勝手に感慨深くなっていると、「また?」と妻が笑ってくる。やっぱり、ハングリーな1作目「ロッキー」が一番良いと再認識したのだが、全て観終わると寂しくなる。来月も、また観ようか・・・。また、妻に笑われる。

 

Four By Five

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セロひきのゴーシュ

群馬県桐生市にある大川美術館。大学のときの先輩から教えてもらって、それ依頼たまに行くのだが、最初に行くようになってからもう30年以上も過つのか・・・そして、今日も妻と行ってきた。特別展として茂田井武展が開催されていた。名前だけは聞いたことがあったのだが、初めてその作品を見るのだが、その軽いタッチと絵の持つ雰囲気に一気にファンになってしまった。茂田井武さんは宮沢賢治の童話「セロひきのゴーシュ」の挿絵を描いていて、それも展示されていた。出口の販売コーナーで売っていた「セロひきのゴーシュ」。迷わず買って家に戻って読んでみた。もちろん初めて読むのだが、なんか難しい・・・いや、難しいというより深い。いろいろなメッセージが込められているのかと思うのだが、それは読む人の受け取り方で変わってくる。ネットで解説などを見てみるが、やはり正解は無いように思える。個人的にはゴーシュの変化から教えられたのだが、うーん、ネタバレになってしまうのでやめておこう・・・。絵と同じで、見る人によって違っていいし、見る日によって変わってもいいのだろう。

しかし冷静に考えると、おっさんが絵本を買って老眼鏡つけて読んでいる・・・かなり危険な光景だ

Dancing In The Dark

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ザ・ピーナッツバター・ファルコン

配信サービスを利用して何気なく観た映画、「ザ・ピーナッツバター・ファルコン」。これがすごく良かった。ダウン症の少年と悪さをして追われる漁師の物語。それぞれのキャラクターがバラバラなのだが、気付くとそれぞれの登場人物に引き込まれてしまっている。人間はこのこのバラバラなキャラクターの性質を全て持ちあわせているのかなと思うほど。そして、エンディングに流れる挿入歌がとてもいい。

Running For So Long (House A Home)という曲らしいのだが、この物語の最後にぴったり。この週末も車で移動中に何度も聞いてしまった。でも、この映画のエンディングに流れる時が一番いいと思う。

きっとこの映画も何度も観てしまうのだろうな・・・

Alone Together

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忠実なお仕事

妻の用事で家から一番近い百貨店に行った。妻が何人かの方々に御礼のものを送るということで少し時間がかかりそうだと言う。さて、困った・・・どこで時間を潰そうか・・・。そこで目についたのが「アートギャラリー開催」のポスター。妻にここにいるからとそのポスターを指差し、8Fの会場へ向かった。

フロアの奥の片隅に見つけることができたのだが、イメージよりもかなり小規模。しかも、誰もいない様子。勇気を持って入って絵の前に立つと、店員らしき女性が寄ってきてその絵の解説を始める。静かに見せて欲しいのに、絵の横から手を絵の中に手を入れながら隙間なく喋ってくる。参った・・・売りたいのはわかるが、私が絵を買うように見えるだろうか・・・。客は私一人だけなので、マンツーマン状態で磁石のようにくっついてくる。絵をゆっくり楽しみたいという思いと、早くここを出なければという思いが交錯しながら、少し早いペースで絵をやり過ごして出口に近づいた頃、荻洲高徳の絵が登場した。

荻須高徳の絵はある美術館で初めて出会ったのだのを思い出す。実はその日は佐伯祐三の絵を見にその美術館に行ったのだが、お目当ての佐伯祐三の絵は貸出中だったのだが、その美術館では荻須高徳が企画展示されていて、「あれ?佐伯祐三の絵かな?」と思ってしまったくらいに空気感が似ていた。私は、一気にその世界に入り込んで荻須高徳の名前がインプットされた。

その荻須高徳の絵がここにある。おそらくパリだろうと思われる街を描いたものなのだが、店員の存在も忘れその絵の前で釘付けになってしまった。幸い奇跡的に店員が静かにしている。ところが、ここで大きな失敗をしてしまった。「これ、原画ですか?」と店員に聞いてしまったのだ。「これはリトグラフですね。版があるのですが・・・・」と店員が堰を切ったように解説を始めてしまい、またまたその絵の世界から引き摺り出されてしまった。折角黙っていたのに・・・・やってしまった。

でも、考えてみると店員さんは忠実にお仕事をしたまでのこと。作家さんがこの作品を生み出すのに、貧しさと苦悩があったことを知らないといけない。それを時間潰しにタダで見ようとした私が愚かだった・・・反省。