Old Folks

社会保険労務士法人 礎

  社会保険労務士法人礎のブログ

Royal Flash

エリザベスカラー

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エストニア タリン

 我が家の猫たちが去勢手術をして来た。首にエリザベスカラーという透明なプラスチック製の襟巻きの様なものをつけている。傷口を舐めない様にするためのものらしい。

戻って来たその日、猫たちが歩くとそのエリザベスカラーがゴチンゴチンぶつかって随分と不自由そうに歩く。猫はヒゲで自分が通過できる幅を測るというが、ヒゲよりも大きいエリザベスカラーが色々なところにぶつかるのでそのたびに首がガクンガクンとなる。最初は少し不憫に感じていたが、エリザベスカラーの内側を指先で掻いてやると気持ちよさそうにする。そして、最近は私の横に来ておねだりをしてくる。なるほど、この不自由さでご主人様のありがたみを感じる様になったか!と首周りを掻いてやる。我が家の中で、子猫たちからの支持率が最低な私にとっては至福の1週間だった。しかし、それも今日までだ。明日、動物病院でこのエリザベスカラーを外されて帰ってくる。そうすると、きっと以前の様に、走り回る部屋の中にある置き物の様に私の頭や膝の上を通過していくに違いない。そして遊び疲れると、妻や息子の横に行ってじゃれるのだろう・・・・エサ代は俺が払ってるんだけど・・・・

 

 

 

 

Central Avenue

また職質・・・

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フィンランド ボルドー

 

ボロボロのジープで仕事に行くのだが、このジープがなかなかのツワモノ。乗り心地は最悪だし、幌なので風の音がバタバタとうるさい。

このジープでの仕事の帰り道、後ろにパトカーがいるのはわかっていた。赤信号が青に変わり、前の車について動きだすと、サイレンの音。反射的にバックミラーを見ると、サイレンが威圧的に点滅している。マイクで何か言っているのだが、この車に乗っていると何を言っているのか全くわからない。すぐに、車を左に寄せるとパトカーも後ろで左に寄せて止まった。「え?俺なの?俺なにかした?」と思っていると、パトカーから二人の警官が降りてくるのがフロントミラーに写っている。

「すいませんね、ちょっと車内を確認させていただいてよろしいですか?」と言う。そういえば、2年くらい前もこんなことがあった。このボロボロのジープでコンビニに寄った時、車に戻ろうとしたら、やっぱり二人の警官が車の中をのぞいている。車の中を懐中電灯で入念に調べている。

またか・・・2年前にした質問を、今回の二人の警官に投げてみる。「何で、この車って怪しいの?」。「いえ、車内を調べさせていただいています。」・・・それはわかっているよ。警官は、「危険物などがないかを調べているんです。」と警官。「前にも、同じ様に調べられたのですが、車のせいですか?」と訊くと、「特に刃物ですね、折り畳みのナイフとか入ってないですか?」・・・入ってないよ。・・・と言うか会話が成立していない。

結局この警官とは最後まで会話が成立しなかった。そして、職質が終わるとそのまま道を進むのではなくUターンして去っていった。きっと、このボロボロのジープを追いかけて来たのだろう。

カッコイイと思ってるのは自分だけか・・・そんな怪しいのか・・・・

 

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Nobile Paradiso

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フィンランド ボルドー

 

庭のバラも終わりを迎え、秋の開花の準備に入ったのだろうか。そのバラに絡みつくツル系の雑草。ネットで調べるとヤブガラシという種類らしい。こいつがシツコい。つるバラの先端までくるくると自分を巻きつけてくる。ツルを捕まえて、そこから引きちぎるとしばらくすると枯れていくのだが、切った部分からまた新しいツルを伸ばしてきてまたバラに絡みつく。次に考えた対応はヤブガラシのなるべく根本を掴んで引っ張りだす。地面の見えないところまで伸びているのがよくわかる。そして一気に引っ張り上げると長い長いツルがたくさん取れる。これがなかなか気持ちいい。ところが、しばらくすると、やっぱり新しいツルを伸ばしている・・・・これは強敵だ。少しサボるとこのヤブガラシはどんどん自分の勢力を拡大していく。

そんな中、なんかいい手はないかとネットで調べると、面白いブログを見つけだ。くるくるとヤブガラシのツル自体を巻いてしまうと、自らなくなるというのだ。興味深い。もう、私の興味は雑草取りではなく、この撃退方法を試してみたいということに変わっていた。早速ヤブガラシ の先端を掴みリースを作る様にツルを2〜3重に巻きつける。1週間くらい経って見てみるが、全く変わりない。ところが!2週間くらい経つと、くるくると巻き付けた部分が枯れ始めている。半信半疑だったのだがこれは効果がありそうだ。ただ、難しいのは既にバラやフェンスに巻きついているヤブガラシを外すことだ。先端をリースの様にくるくると巻くためには、既に巻きついているツルをほどかなけれならない。汗だくになりながら、一つ一つツルを優しくつまんではほどいていく。気づくと、完全に雑草取りではなくなっている…

I'll Never Smile Again

いつかきっと・・・

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 長野県 茅野市

 

コロナ太りを少しでも解消するために、週末に近所のゴルフ練習場に行く。決して大きくないその練習場は、先細りの形で下り斜面になっていて少し打ちにくい。だが、最近は愛着が湧いてきて好きだ。私の練習は全く成果が出ない。大抵のことは、練習したり訓練したりすると上達を実感できるものなのだが、私の場合、英語とゴルフは実感がついてこない。ゴルフに関してはやればやるほどおかしくなっていく。隣でバシバシ打っている上級者がいると恥ずかしくて帰りたくなる・・・

その練習場、おじいさんがフラフラと入ってくる。そのおじいさん、年の頃は70くらいなのだが白髪にサンバイザー というゴルフスタイルで、不思議なのはゴルフ道具を持たずに入ってきて、いつも後ろのベンチに座っている。この練習場のオーナーなのかな??親戚のおじいさんなのかな??少し気になるのだが、自分のボールが支離滅裂に飛び回るので、そっちの方が気になりおじいさんどころではなくなってしまう。

先日、そのおじいさん、いつもの様に指定席のベンチでゆったりとしている。すると後から入ってきたご婦人と楽しげに話している。私の二つ後ろの打席に入って、「じゃあ、今日もよろしくね。」、「はい、よろしくお願いします!」と聞こえてくる。そうか、あのおじいさん、レッスンプロだったのか・・・いやいや失礼。このレッスンプロのおじいさん、切れ目なく喋る。「そうそうそう、手を使わないでね。はいいいね。うん、軽くね。肩を回してね・・・」という感じで喋りが止まらない。このご婦人は、この言葉のシャワーの中で打てるのだろうかと思うのだが、ご婦人も負けずに喋っている。同時に二人が喋りながら、ボールを打つ音が聞こえてくる。これは、凄い才能。喋りながらその合間でパーンと打つ。なんだか微笑ましくなるのだが、レッスンプロのおじいさんが言った言葉に励まされた。

「ゴルフはね、ほとんどうまくいかないんだよ。いいかなと思うと、次は全然ダメだったり・・・そんなことを繰り返すんだよ。でもね、そこでやめないこと。ある日、急にうまくできることがあるんだよ。そうすると、全てがうまくいく様になるんだよ。だからね、やめちゃダメなんだよ。」なんだか、俺に言っているのかなと思ってしまった。

でも、本当に急にうまくいく日が来るのだろうか・・・

Romain

スタバf:id:bonzo11:20210427232252j:plain

北海道 小樽

 

唐突だが・・・実はスターバックスのフラペチーノが好きだ。特に季節ごとに販売されるフラペチーノは楽しみになっている。コーヒーが好きで、甘いものをそんなに好まないのだが、スタバでは逆になってしまう。

最近気付いたのだが、スタバで注文をする時に、店員が気さくに話しかけてくる。きっと、そういう社員教育をされているのか、マニュアル化されているのか・・・ほぼ100%で話しかけてくる。その相手をするのは妻の役目で、隣で私はニヤニヤしている。妻は、「このサービスいらないと思うんだけど・・・誰も喜んでいないよね・・・」と普段はおしゃべりなのだが、スタバの店員に話しかけられるのは苦手らしい。

昨日、スタバの列に並んだ。ストロベリーフラペチーノが販売されている。これ、大好きなやつだ。そこは、ショッピングモールの中のスタバ。並んでいると、妻があの店を見てくると言い残し、近くのお店に向かって行って私一人で列に並んでいた。私の番になって、「ストロベリーフラペチーノ」とい言うのがなんとなく恥ずかしく、ストロベリーフラペチーノが写っている画面を指差し、「あのイチゴのを二つ」と注文した。おそらく二十代なのだろうか、女性の店員がニコニコしながら、「ストロベリーフラペチーノ、お好きなんですか?」と訊いてきた。しまった・・・このサービスを忘れていた。あれだけ、妻の横でニヤニヤしながら観察していたのに意表を突かれた。どう答えていいかわからない、焦ってしまって、「ええ、大好きなんです。」と答えてしまった。せっかく、素人感を演出して、画面を指差して注文した意味がない。あのおっさん、あの顔でストロベリーーフラペチーノ大好きなんだって・・・なんと画にならない光景が頭に浮かぶ。店員はニコニコしながら、「私もストロベリーフラペチーノ大好きなんです。」と答えてくれた。いや、早くお釣りをくれーと心の中で叫びながら挙動不審になりながらその場を去った。確かにこのサービスはいらない。日本特有の寡黙の中で相手を察する文化が必要だ・・・・とどうにもならない恥ずかしさに理屈を加えている。商品を待つ間に、なんとなくそのレジの会話を観察しているが、まず、おっさんは誰一人並んでいない。若い人たちは会話が弾んでいる様にさえ見える。そして、おっさんの店員もいない。

おっさんはつらい・・・

 

 

Dream Gypsy

心優しき暴走

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先日、仕事で車を運転していると後方から派手なエンジン音が聞こえてくる。改造したバイクに跨って、エンジンを吹かしながら蛇行運転しているヤンチャそうな若者。きっと、尾崎豊のファンだ・・・と勝手に想像してしまう。私の若い頃には見慣れた風景だが最近は希少。しかし、この若者、いかにもイラついているのがわかる。少し先の信号が赤に変わり減速すると、ブーン、ブーンとあっという間に私を含め数台の車を抜き去り信号の先頭で止まった。T字路になっているその交差点でバイクの若者は右折レーンの先頭に、そして私は左折レーンの3台目くらいに並んだ。信号が青に変わると、右折の横断歩道をお婆さんがゆっくりゆっくり歩き出す。他に数名の歩行者と自転車がスーッと通り過ぎていくが、お婆さんはその中でゆっくりと歩いていく。えっ、大丈夫かな・・・少し心配してバイクに目をやると、空ぶかしせずにじーっとお婆さんが横断歩道を渡り切るのを待っている。さっきの勢いでお婆さんの目の前を疾走することなく、エンジンを吹かすこともなくお婆さんを見守っている。当たり前と言われれば当たり前なのだが、若者、なかなかやるな!と思ってしまった。

私も運転は気をつけないと・・・