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社会保険労務士法人 礎

  社会保険労務士法人礎のブログ

Five Will Get You Ten

北海道 常呂

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数年前に、旧友と長野の上田で棚田巡りをした時、一枚のチラシを手にとった。亀齢という日本酒が案内がされていた。何でも、平成25年関東甲信越国税局鑑評会において吟醸部門で最優秀賞(第1位)純米部門でも優秀を受賞したらしい。さらにその亀齢、女性の杜氏が作っているとのこと。旧友とその日本酒をどうしても買いたいと、上田市に酒屋を何軒もまわるが、どこにも置いていない・・・・。「小さな酒蔵だからねえ、なかなかこの辺でも置いてないよ。」と言う酒屋の店主。その後も、東京で日本酒の品揃えのある居酒屋に行くと、亀齢が置いてあるか聞くのだが、答えは決まって「置いてません・・・」だった。ある時などは、「すみません、長野の上田のお酒で、国税局の賞を受賞した・・・・何だっけな・・・」と言うとすかさず、カウンターの隣に座るおじさんが、「亀齢じゃないの?」と言ってくる。「あ!そうそう!亀齢です!ありますか?」と聞くが、「すみません、置いてないです。」との答えが返ってくる。隣のおじさんまで知っているのか・・・飲みたい!何だか、自分の中で幻の酒になりつつあった。

昔は、よく焼酎を飲んでいたのだが、ここ数年は日本酒とウイスキーがマイブームになっている。何年か経って、亀齢のことも、もう居酒屋でもリクエストしなくなってきた。自分の頭からも消えそうになってきていた、そんな頃だった・・・・

昨年、その友人と上田方面に遊びに行くことがあった。車で移動中、別所温泉駅の前にある観光売店に立ち寄った。何と!亀齢がたくさん並んでいる。「あ!亀齢!あった!」ということで、迷わずに購入した。何か特別な時に飲もうとしまっておいたのだが、特別な時がなかなかない。そして、先日、意を決して、ついにその封を切った。美味い!個人的には辛口が好きなのだが、亀齢はすっきりしていてきめ細かい。お猪口を右手に、一人で感動してしまった。そして、その亀齢、私たちが行った稲倉の棚田で栽培された「ひとごこち」を使用しているという。ホームページに、米から酒を作る光景の動画があるのだが、涙が出そうになった。私たちも、こんな仕事したいなと思わされた。

上田市柳町にお店があるという。絶対に買いに行こう・・・・ネットではなく買いに行きたいと思う・・・