神奈川県 青葉区
近くのホームセンターに行くと、年末を意識してかお掃除用品のエリアに気合が入っている。
街はクリスマス商戦でクリスマス一色だが、そうか、ホームセンターはクリスマスといっても難しいので、年末の大掃除に焦点を絞っているということか。
その中で目に付いたのが、カビ取りのスプレー。
数日前、風呂のカビが気になって、風呂掃除用品を自宅のあちこちで探したが無い。
自分は、まだ残っていると思い込んでいたが無くなっていることに気づいた。
あまり小まめに掃除をしない証拠だ・・・・スポンジでこするが、全然ダメだった。
このままカビが取れなくなる恐怖心に襲われたが、そのホームセンターに陳列してあるカビ取りのスプレーを見て数日前のシーンを思い出した。
しかし、これは風呂用のカビ取りスプレーなのだろうか？
随分と大きなボトルなので不思議に思い、裏の説明書きを見ると細かい字でびっしりと埋まっている。
きっと、メーカーとしては記載しなければならないことがたくさんあるのだろう。
老眼の私には全く見えない。
隣にいた子供に、「お前、これ風呂用か見てくれ」とボトルを渡すと、「カビ取りなんか風呂用しかないよ。大丈夫だよ。」とさっさと行きたい様子。
積まれた山に目を転ずると、「バスルーム用」とポップが貼ってあった。
風呂用であることに安心して、その少し大きなボトルを購入した。
数日前、絶望的な思いでカビと格闘した私は、すぐに着替えてスプレーを握りしめて風呂場に行った。
スプレーをしながらスポンジでゴシゴシとやるが、強く何度もこすれば少しは落ちる感じ。
何よりも、この匂いが強烈だ。
重曹の匂いなのだと思うが、めまいがするほどの匂いと格闘しながらゴシゴシするのだが、スポンジでこする動作が呼吸を大きくしてしまい、この強烈な匂いが鼻をツンと刺激する。
涙を流しながら風呂場から出てきて、これは水で薄めるのかもしれないと思い、老眼鏡をかけてボトルの裏の使用方法を読んでみた。
これは、スプレーをして５分ほど置いておくらしい。
つまり、スポンジでゴシゴシするのではなくて、スプレーした後は放置することがわかった。
もう一度、風呂場に戻って使用方法に書かれている通りスプレーを吹きかけて、それ以外には何もせず風呂場を出てきた。
しかし、あんなにスポンジでこすってもビクともしないカビが、スプレーを吹き付けるだけで落ちるのだろうか・・・さらに絶望的な気分になって、重曹まみれになった身体で５分待った。
風呂場に戻ると、驚くことに・・・綺麗に落ちている。
シャワーで洗い流すと、見違えるような壁が現れれる。
こいつは凄い。
この威力を疑っていた私の心を表すように、スプレーがムラになっているのがよく分かる。
今度は、念入りにムラのないように吹き付けて、待つこと５分。
再び風呂場に行くと、あのカビが完全に撃退されている。
こんな便利なグッズがあったのか・・・・。
しかし、このスプレーはバスタブの水垢には威力を発揮しない。
全くと言っていいほど、効き目がない。
そういえば、今まで使用していたのはバスタブ用のクリーナーだった。
それを使って、カビをゴシゴシとやって落としていたのだが、用途が全く違った訳だ。
今度、バスタブ用のクリーナーを購入してこなければ・・・・。
カビはゴシゴシ落とすものという先入観が、文明の利器に気づかせなかったのか・・・・。
しかし、驚いた・・・・。
